はてブの「お気に入り」とは何なのか?

まとめ

  • 「お気に入り」は「気になるブックマーカー」と見るのがよい
  • 「被お気に入り数」は「どれだけ注目されているか」の指標
  • 「被お気に入り数」からはてブユーザーの興味の傾向はわかるけど、その人のブックマークが自分にあったものであるかどうかはわからない
  • 「お気に入り」に関する論にはたくさんの先達がいる

「お気に入り」という言葉の印象と誤解

 普通「お気に入り」というと「好き」という意味合いが含まれることが多いのですが、実はそこに落とし穴があります。お気に入りに入れた人が、お気に入りにされたブックマーカーを好きかどうかは関係ありません。もちろんその人が好きでお気に入りに加える人はいるでしょうが、お気に入りにした人全部を“好き”だとは限りませんよね。


 「お気に入り」の選定基準は人それぞれです。その人それぞれの選定基準の中に、共通するものを見出すならば、「気になる」「注目している」ことでしょう。この人がブックマークするエントリに興味があるから、気になるからお気に入りに追加しよう、と思う人がほとんどではないかと思います。「興味がある」から即好き、ってことはなくて、たとえば、嫌いだけどこの人の言動や興味はどんな感じなのかチェックしておきたい、なんて場合も考えられますよね。


 そういうわけで、「お気に入り」は「気になるブックマーカー」と理解するのがいいと思います。

被お気に入り数は注目の度合い

 こう考えると、被お気に入り数というものも、「人気の度合い」として捉えるのは多少ズレがあると思います。決して「被お気に入り数=信者の数」でもなければ「被お気に入り数=味方の数」でもなくて、自分は「その人(のブックマーク)がどれだけ注目されているかの度合い」として捉えます。そこにはやはり好きとか嫌いとかいった感情は抜かれていて、中立的なイメージです。


 だから、被お気に入り数が単純に多いからといって偉いわけではありません。それだけ多くの人に注目されることはすごいことではありますが、ただそれだけであって、みんな同じブックマーカーです。自信を持つのも結構、励みにするのも結構ですが、それを自慢することは無意味です。

被お気に入り数の使い方

 それでもやはり被お気に入り数が多いということは、何かしらの特徴を持ったブックマーカーであると考えられます。でも、その特徴は、自分にとっては無意味かもしれません。せいぜい、多くの人が注目しているから便利なエントリ・良いエントリが多いのだろうな、くらいしか推測できません。


 被お気に入り数はさっきも言ったとおり「その人(のブックマーク)がどれだけ注目されているかの度合い」です。つまり、はてブユーザー全体の興味の傾向を知る手がかりとしてなら使えますが、その人をお気に入りに入れるかどうかの判断材料にするにはあまり適切ではないと思います。《23:19追記》ただ、はてブでの話題に乗り遅れたくない人にとっては、十分有効な判断材料になるとは思います。《ここまで》


 ではどう活用するか?ということになるのですが、正直あと思いつくのは自分の励みとして使うくらいです。そのほかにも面白い使い方があったらぜひ教えてください。


 なお、被お気に入り数で一喜一憂したくない、という方には、【断片部 - floating between - お気に入り数を気にしたくない人のために】をどうぞご利用ください。コメント欄で烏鹿さんがより頑丈?な消し方も書いてくれています。

お気に入りを理解・活用するためのエントリ群

 はてブのお気に入り機能については、今までも先達たちがいろいろと論じたりツールを作ったりしてきました。最後に、自分のブックマークからそのエントリをご紹介して、締めといたします。*1

*1:といっても最近のエントリばかりになってしまいましたが。