防災情報と統計情報と報道

 具体的なお仕事について3カ月,最近は気温の高い日が続くので,当番に入る日はほぼ毎日のように報道機関の方たちから問い合わせをいただく。大体の情報はweb上で公開していて,そっちをまず参照してもらった方が間違いがなくて*1嬉しいんだけど,まあ,その話は次回に譲ることにしようかな。

 確かに気象観測の結果を統計にまとめることは,法律でも定められている仕事なので,当然聞かれたことにはできるだけ答えようとする。でも,たとえば今日もそうだったんだけど,熱雷*2が発生してて強い降水エコーがレーダーで観測されてて,注意報を出したところに,県内観測所の気温の状況などを聞かれると,ちょっと複雑な気持ちになる。

 よくよく考えてみれば,全国の気温の状況なんかはよく報道されるけど,注意報や警報が発令されただとか,そういった報道がされるのは少ないように感じる。まあ,この時期,雷注意報や大雨注意報なんてのはそう珍しくもない*3からかもしれないけど,地方局のローカルニュースであっても,「今日は○○地区で○○の時間帯に大雨注意報が出されました」なんてことは聞かないなあ。

 もうちょっと,報道機関の方たちや一般の方たちにこういった防災情報にも興味を持ってもらえるようにしていかないといけないのかもなあ,と思う今日この頃でした。具体的なことは一切思いつかないので,とりあえず草の根でここに書いたけど。

*1:電話だと聞き間違い・言い間違い・書き間違いが起きやすいので。

*2:いわゆる夕立ちに伴う雷現象。

*3:強い日射や南から流れ込む暖かく湿った空気の影響で,それだけ激しい現象が起きるポテンシャルがあるし,実際に起きる時もある