平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震

 最初にM8を示した緊急地震速報の端末を見たときには、まさかここまでの現象・被害になるとは思っていませんでした。

 東海・東南海・南海地震は、生きているうちに経験するのだろう、と漠然と考えていたけれど、今まさにそれに匹敵する地震津波を目の当たりにして、想像を絶するとしか言いようがなくて…。もちろん、東北地方でこれほどのものは想定されていなかった(むしろ、これまでの経験から東北地方は津波に対する意識は高いはず)ので、被害が大きくなった面もあります。

 大阪でもしばらくは特別な対応をとることになりそうです。今日もお手伝いしてきました。

 今後、M7程度の地震の発生が3日間で70%という確率で予想されています。余震域が広いので、関東〜東北の太平洋側では、強い揺れを感じた時にはすぐに身を守り、海岸の近くにいる場合は高台へ逃げられるようにしてください。また、比較的遠く離れた東海地方や近畿地方などでも、3月11日14時46分や15時15分の地震と同じ程度の揺れ(大阪では最大で震度3でした)となる恐れは十分に考えられますので、落ちやすいものを落ちにくいところへ退避させておくなどの対策が有効です。

 …ところで、今日、マグニチュードを再び修正しましたけど、今このタイミングでなぜ修正したのでしょうか…。学術的には重要ですが、防災対応上、どのような効果があるのか、個人的には見いだせていません。