それこそ理系のイメージが悪くなる

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200512090041.html

 その結果、理科については「面白くて他の教科より好き」が33%、「面白いがもっと好きな教科がある」が32%、「面白くなく嫌い」が33%と三分された。

 このうち、「面白くて他の教科より好き」と答えたグループに職業を選ぶ観点を尋ねると、「能力や才能を発揮できる仕事をしたい」が92%、「重要で意味があると考える仕事をしたい」が87%。さらに「科学は社会にとって重要」との回答も87%にのぼった。

 ところが、「科学者になりたい」との回答はわずか34%(男子44%、女子19%)。男子の56%、女子の81%は「なりたくない」と答え、前者の回答との食い違いが目立った。

 ROSEの予備調査で各国の子どもたちに科学者の絵を描いてもらったところ、日本の子どもはマニアックで暗いイメージの科学者を描く傾向が強かった。小川教授は「科学者が身の回りで普通に生活している現実味のある存在として見えていないからではないか」と話している。

 はてブのコメントにも書いたんだけど、ただ単に、「科学は社会にとって重要」だけど、「能力や才能を発揮でき」て「重要で意味があると考え」られる仕事は科学者以外にたくさんあるってことじゃないの? たとえば医者とか薬剤師、もっといえば今話題の建築士とかも理科の内容を扱うわけだけど、科学者じゃないし。3割もいれば上等なんじゃないの?

 それに、科学者はマニアックで暗いイメージらしいんだけど、じゃあ他の理系の職業に対するイメージはどうなのさ? 医者とか、ものすごく大変そうなイメージが強いんじゃないかなあ。まあこれは自分の想像に過ぎないけど、こういった比較ができないから一概に『科学者が身の回りで普通に生活している現実味のある存在として見えていない』なんて言えないと思う。同様に、先の「なりたい」希望についても他の職業にどれくらい票が集まったのかが分からないからなんとも言えない。案外、「ニートが一番」なんて回答が多かったりしてw

 このニュース、ニュースサイトの中でも最大手のhttp://www6.ocn.ne.jp/~katoyuu/さんから捕捉してきたんだけど、こういうセンセーショナルな見出しの記事でも内容を考えてから取り上げてくれると助かるなあ。まあ更新作業の忙しさも尋常じゃないだろうから仕方ないのかもしれないけど。いやむしろこれはわれわれに対するメディアリテラシーの宿題なのかもしれないw そういうことにしておこう。