tumblrを「見る」ユーザーとして思ったこと

 イラスト作者とtumblrユーザー間の論争 : ARTIFACT ―人工事実―を見て。個人的には、きちんと使えさえすればtumblrはあってもいいんじゃないかなあという立場です。まあ、もちろんそれが難しいのでしょうし、その方法を今度はみんなで考えていくべきなんだと思っています。

(転載元URLがある)tumblrは絵師さんを探すのに便利

 たとえば自分はThe Art of MikuRSSフィードを利用させてもらってるんですが、とても重宝しています。今まで苦労していたお気に入りの絵師さん探しが格段に楽になったんですよね。絵は実際のものを見てみないと自分の好みかどうかはわからないものなので*1、定期的に更新されて一覧でき、そして何より転載元のURLが明示されているのでとても便利です*2tumblrが絵師さんとの出会いの場になっている、というのはありうる話だと思います。

 もちろん、絵を補足するサイトさんってのはたくさんあって、そこにはコメントがあるのが普通のことですから、これがスタンダードであってtumblrは邪道である、という主張もあると思います。絵師さんがそれを望むのももっともなこととも思いますし、一方でみんながみんなにそれを一律に要求するのはどうなのかな、という考えを自分はもっています。また、自分の好きな絵師さんは自分で苦労して探すものだといった考え方をお持ちの方もいらっしゃるでしょうが、それには自分は賛同しかねます。

世の中には絵師さんに興味がある人と興味がない人の2種類がいる

 絵師さんの中には、サイトのアクセスが減ってしまう(得られるはずの反応が得られなくなってしまう)といった理由からtumblrを快く思っていない人がいると思います。ただ、個人的に思うことは次の通りです。つまり、世の中には絵師さんに絵師さんに興味がある人と興味がない人の2種類がいて、絵師さんに興味を持つ人は、そのtumblrにリンクさえ貼ってあれば、その絵師さんのサイトを訪れるだろうし、絵師さんに興味がなくてただ単に絵のみを欲する人は、たとえリンクが貼ってあってもサイトを訪れないでしょう。

 絵師さんに興味のない人にとって、tumblrが画像転載掲示板と同じように絵を収集するのに便利なインフラであることは間違いないし、そういったインフラが増えてしまったことについて絵師さんが不快に思うのは当然だと思います。ただ一方で、絵師さんに興味を持っている人たちにとっては、きちんと運用されている*3tumblrは有益であることも間違いないと思います。

結局、使い方の問題なのかなあ

 というのが現在の個人的な意見です。お互いに分かり合って使えれば、世の中幸せになれるんだろうなあ、と思っています。

*1:絵に限らずそうだとは思いますが。

*2:まあ、このtumblrが共用アカウントにしてあるってのも「便利」の一因だとは思います。

*3:転載元URLが明示されている