トラックバック、実際の落としどころ

 昨日の話の続き。

 がんばって既存の感想系システムを擁護しようとしてみたんだけど、やっぱりいろいろと無理があったみたい。そもそも問題の設定が甘いわけで、にっちもさっちもどうにも*1

何が問題になっているのか

  1. トラックバックの本義から外れた利用法
  2. 言及リンク文化圏」の人たちが一方的に手を煩わされる状況
    1. blog検索で当たったところに手当たり次第無差別に無言及トラックバックを打つ人たち*2
      1. きちんと読んでからトラックバックする(文化圏の衝突…?)
      2. 読まずにトラックバックを投げる(ほぼスパマー
    2. 偶然見つけて/精選して無言及トラックバックを打つ人たち
      1. きちんと読んでからトラックバックする(文化圏の衝突)
      2. 読まずにトラックバックを投げる(ほぼスパマー

 昨日の記事は性善説的な考えで書いた(2-1-1,2や2-3-2みたいな人は感想系にはいない/spam文化圏としてみなすという前提だった)から、上記の問題の解決にはなっていない。じゃあ、どうしようか。2-2-1みたいな人を中心に身の振り方を考えてみた。

感想読了&トラックバックリストをつくる

 きっと誰かが先にいろいろ考えてるので、別に目新しい意見じゃないとは思うんだけど、今日一日写譜したり印刷したりしながら考えて、この結論に至った。たとえば、こんな感じに使う。

【感想読了&トラックバックリスト】
以下のblogの感想を読みました&トラックバックを送信しました。
D.C.な日々: 魔法少女リリカルなのはA'sまとめ http://christophe.blog14.fc2.com/blog-entry-147.html

 もし感想を読んで思うところがあればコメントを記述してもよし。タイトルとURLはコピーするのがめんどくさそうだけど、じつはFirefoxのCopy URL+のエクステンションを使えばトラックバックURLをコピーするより簡単*3

 これなら一応リンクがつくし、言及していないでもないし、相手方もトラックバック返しもしなくて済むし、トラックバックがたくさんつくのは見苦しいと思う人への配慮にもなるし、「横のつながり」も維持されるんじゃないかなあと。

 言及なしトラックバックを自分が受け入れるかどうかは、それこそ住まう文化圏に応じて各個が対応すればいい。

このリストで問題は解決するのか?

 先にあげた問題の2-1,2ってどれも見分けがつかないので、解決するかどうかと問われると微妙な感じ。でも、2-2-1の人で、リストにさらにコメントを載せれば、「言及リンク文化圏」の人も納得してくれるんじゃないかと思う。

 2-1-1,2や2-2-2みたいな人がリストを作って、カモフラージュして送っちゃうという事態も発生しそう。するとやっぱりコメントが重要になってくるわけだけど、「言及リンク文化圏」の人がわざわざ確認しに行かなくてはならず、リスト作る前より手間になるかも…。

結論になってない結論

 リストは、やらないよりはましな方策だと思う。ただまだ穴があるというか、その穴は埋めがたい感じで…。じゃあトラックバックセンターか、と考えると少なくとも今ある「つながり」という点では劣るし…。考えるのに疲れてきた上に時間もあまりないので今日はここら辺で打ち切り。尻切れトンボ。

追伸

 http://d.hatena.ne.jp/fukken/20060107#1136587592にて「議論に参加する気の無い奴はムラに帰れ」「「私は議論の結果如何に関わらずムラ社会内の慣習を支持する」。それが結論なのだとしたら、議論の余地はありません。」と言われてしまったのですが、別にそういうつもりではありません。よりよい方法があるのであればそれを採用したいと思っています。ただ、「関連仲間文化圏」を支持する/擁護する立場で考えているだけです。

 それから、

ちなみに無言及TBの数は「無言及TB容認派の」「ブロガーに」どれだけ読まれたかの指標に過ぎません。カウンタの方が読まれた回数の測定には圧倒的に適しています。あるいは、はてなブックマークのブクマ数を数えれば、(はてブユーザ内で)ブクマするに足る価値のある感想だ、という評価を得た回数をカウントする事が可能です。感想メールなんてのもあります。web拍手とかいうのもあったはずです。

とのことですが、それは質を重視するか量を重視するかの意識の差だと思われます。少なくとも自分の知っている範囲では、感想系blogは量重視の傾向が強いように思います。確かに量よりも質を重視したほうが実はよいというのは感じますが、トラックバックすれば返してもらえる現状では、分かりやすい量のほうへ流れてしまうのでしょう。その意識・価値観を変えることができれば*4、慣習が変わり、無言及トラックバックも減るかも知れません。

さらに追伸

 書いている間に新たにhttp://d.hatena.ne.jp/yas-toro/20060107/p1からトラックバックをいただきましたが、見てみたところなんとなく今日書いたこととかぶってる気も。そういうわけで今回は特にコメントしません。あしからず。

*1:残念ながらブルドッグは見つからなかった。

*2:がいるらしい

*3:本家はmozdev.org - copyurlplus: index。でも日本語対応のを本家で出してるのかどうか忘れたので、http://level.s69.xrea.com/mozilla/index.cgi?id=20041002_copyurlplusも参考にあげておく。まあ、みんながみんなFirefox使ってるわけじゃないけどね。

*4:どうするにしてもこれが一番大変だと思いますが。