トラックバックと感想系blog、昨日の話の繰り返しかも
たぶん昨日の昨日(今朝)の記事の意図 - 好奇心と怠惰の間の焼き増しになっちゃうと思いますが、気になったので。
まず感想系ブロガーは「はてな」を使え! - EKKEN♂から。
悪いことは言わない、奥さんッ、トラックバックによる文化衝突で、言及リンク文化圏の住民と摩擦を起こしたくなかったら、はてなダイアリーですよ!
これはこれで非常にいい案だと思うんだけど、
という問題がある気がする。
1についてはえっけん氏ご本人も
例えば「感想系ブログ界のアルファブロガー」みたいなカリスマ性を持った人がいて、その人がトラックバックセンターの使用を啓蒙してくれれば良いのですがねぇ。
とおっしゃっているように、ダイアリーの使用を啓蒙するのもまた難しい。自分自身感想系blog群の中に身をおいているけれど*1、そもそも「感想系ブログ界のアルファブロガー」ってよくわからない。確かにコメントをたくさんもらっててトラックバックもたくさんもらってる人はちらほらいるんだけど、その人が「アルファブロガー」的なカリスマ性を持っているのかどうかは謎。仮にその人がアルファブロガーだとしても、たいていの人はライブドア以外のblogを使ってる*2ので今現在ほぼ無関心な状態。うーん、悩ましい。
2についてはid:ululun氏がhttp://d.hatena.ne.jp/ululun/20060110/1136901811で
そういった人たちが、はてなのサービス群を利活用したら、確かに検索トラックバックは減るかもしれません。
減るかもしれませんが、?Bのホッテントリが連日アニメ等の話題であふれかえったり、はてな記法がアニメ関係のキーワードで異様にひっかかるようになったりして、ヤな思いをすることに、なるかもしれませんww
とおっしゃっている。それに仮に感想系blogがはてなダイアリーに一気に引っ越してきたとすると、システムに大きな負担をかけることになるんじゃないかなとも思う*3。言い方は悪いけど、1つだけのシステムになすりつけるのはよくないんじゃないかなと思った。
で、id:ululun氏はそのあと
検索トラックバックとかはマナー違反に感じられたり、ムカついちゃう事も多いとは思いますが、彼らにはこの儘毎日100件とかの無言及トラックバックを垂れ流し続ける文化にとどまっておいて貰ったほうが、ウエブ全体から見ると良いのかもしれないなあ、というのが正直な感想なのですが皆様如何でせうか。
と続けてるわけだけど、少なくとも私はそれだとちょっと不満に思う。なんだかやや消極的な意見に見えてしまうってのもあるし、以下のような諸問題が解決されないままになってしまうから。
- web閲覧者のためのPagerankシステムが阻害される問題(→http://d.hatena.ne.jp/fukken/20060108#1136681254)
- 嫌いなブロガーをスパマーに仕立て上げる事が、誰にでもできてしまう問題(→http://blog.goo.ne.jp/simauma_dx/e/507f1f885501792fb62a4c9a966a7398)
- 相互のblogで閲覧者が行き来できない問題(→http://kotonoha.main.jp/2006/01/08trackaback2.html)
- 言及リンク文化圏に属する人にとってやなところが残り続けてしまう問題
- トラックバックの価値が下がってしまう問題(→http://blog.goo.ne.jp/simauma_dx/e/bc535a04969073fea95b166a491a2828)
- 他にもありそうだけど思いつかない。
で、さらに言えば、この「そのままそっとしておこうよ」という手段は最後にとっておきたいという気持ちがある。なぜなら、昨日の昨日(今朝)の記事の意図 - 好奇心と怠惰の間で言ったとおり、“今までの議論って「無言及トラックバックをやめさせてトラックバックセンターとか他のシステムにトラックバックさせようぜ」っていうのが多かったわけなんだけど、うちは「無言及トラックバックから有言及トラックバックに変えさせようぜ」っていう観点から論じてみたい”からだ。さらに“その有言及トラックバックにしても「程度」があるわけだけど、「感想読了&トラックバックリスト」でやるのが一番受け入れられやすいのじゃないかな、と思”ってる。
もちろんこれで上に挙げたすべての問題がリストで解決するわけじゃない。だけど、いくらかは改善するはず。だから、そういう方向に感想系blogの文化を持っていくのはどうだろう、ということ。そしてそれを新たな常識にしたい。どうせはてなダイアリーを薦めるにしてもトラックバックセンターを薦めるにしても、感想系blogのブロガーに意識の変化、モチベーションの上昇を促さなければならないわけだから、だったら無言及から有言及に持っていく試みもありなんじゃないかな、と思う。それに基本はトラックバックを送ることにあるしお互いに紹介しあうような関係になるから、感想系blogのブロガーにとってもより馴染みやすい変化なんじゃないかな――化学反応で言えばより反応エネルギーが少なく済むから効率がいいんじゃないかな――と思う次第。
こんな私の考えは人がよすぎるのでしょうか、あまちゃんでしょうか、独善的なのでしょうか。まあそれは置いとくとして、この案について皆さんはどう思われますか?
聞いてもらいたい独り言
皆さんって、当然この問題を解決したいなあと思ってらっしゃるんですよね? メタな議論を楽しんでるだけってわけじゃないですよね? いや、結局感想系blogのどこか一つでもが関心を持って議論に参加しないと、結局その議論の結果を広めることができないじゃないですか。せっかくえっけん氏がトラックバックセンターがいいとかはてダがいいとか良い事言ってたり他の方もいろいろ考えてたりするのに、現状として感想系blog群の耳にはほとんど一切入ってないじゃないですか。それがどうも空しくてたまらないんですよ。まあ、現状維持で無関心のままでいいからムラとか言われちゃうわけですが。そしてその中でそれを変えようともがいてる自分がなんだか独善的。
…ああわかった。これは高校で経験した、生徒会総務と一般生徒との温度差を痛烈に感じたときと同じ感覚なんですね。